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執筆者の写真writer sannou.kaori

キャンプでも楽しむ地酒!アウトドア専用酒器を紹介。

キャンプにはいろんな楽しみがあるが、「地酒」もそのひとつ。キャンプ場の近くの酒蔵の酒を、地元スーパーや酒販店で(時には酒蔵で)入手して、酒のアテを作って飲み食いする。なんとも至福の時間だ。


これまでキャンプ場で使う酒器は、万が一割れるかもしれないことを想定して、お酒のイベントなどでもらった「おちょこ」を持って行っていた。家で使っている酒器はほとんどが作家物で、割れると二度と手に入らないものもあるからだ。


が、器にはかなりこだわりの強い私。キャンプ専用の酒器が欲しいなと常々思っていた。


そうしたら・・・見つけた!


キャンパーにはお馴染みのブランド「テンマクデザイン」から、こんなものが出ているのだ。さすがテンマク!





すぐに購入し、使ってみたが、思っていた以上に素敵だ。

こんな入れ物に入っている。しっかりした布製で、底はカゴ。一見すると何かわからない。






ファスナーを開けると・・・いろんなタイプの酒器が4つ!素材は磁器だ。安定感をもたせるために木製のコースターまで付いている。





いろんな形があるのは、おしゃれだからではなくて、ちゃんと意味がある。お酒は器の形状によって香りや味わい、余韻が変わってくるので、いろんなタイプのお酒を一番おいしく味わえるように考えて作られているのだ。

コースターにのせるとかわいいし、おしゃれ!これはテンション上がる~!


酒器の裏には、テンマクデザインのロゴ。こういうところも抜かりなし。





ちなみに、この日は滋賀県甲賀市にある「大河原温泉アウトドアヴィレッジ かもしかオートキャンプ場」へ。場内に温泉施設があるので、酒飲みにはありがたい。(飲んだ後、車で近くの温泉へ、というわけにはいかないから)


選んだお酒は、近隣の東近江市にある喜多酒造さんの「喜楽長」。どちらかと言えば地味な酒質で、ちゃんとお米の旨味はあるけれど、やわらかく、さらっとしていてキレがある。その主張してこない奥ゆかしさみたいなものが、私は好きだ。特に食中酒として力を発揮する。ついつい杯を重ねてしまうお酒なので、酒飲みは注意が必要。笑




※以下は写真左から酒器の解説です(テンマクデザインの説明書より)。興味がある方はお読みください。日本酒の大まかな味わいの分け方や、それに合わせてどんな形状の酒器で飲むといいのかがわかると思います。





<香りを楽しむ ラッパ>

★香りが高く華やかな薫酒:大吟醸酒系、吟醸酒系とあう形

口径が開いているので、香りを近くに感じます。 杯を口につけると、横長にお酒が入ってきます。 のどに至るまでの間に、口中左右いっぱいにお酒が広がり 後味までしっかり、濃く感じます。


<すっきりさっぱりと飲む ストレート>

★味が軽く香りが控えめな爽酒:本醸造酒系、生酒系とあう形

口径が小さいので、細長く直線的にお酒が口の中に入ってきます。 背も高いので、顔を上に向けないといけません。 こうすることで、スーッと口の奥に届き、すばやくのどの奥に去っていきます。 なめらかな舌触り、さわやかなのど越しが感じられます。


<うまみを味わう ワングリ>

★甘味・旨みがたっぷりな醇酒:純米酒系、生もと系とあう形

ある程度口径があり、腰が張ったこの盃では、 お酒はたっぷりと丸い形で、舌の真ん中にドカッと入ってきます。 口の中央でお酒の旨み、甘み、味わいを長時間感じることができます。


<濃厚を楽しむ ツボミ>

★強い味わいと深い香りの熟酒:長期熟成酒、古酒系とあう形

口径が小さく、くくっているので、盃が鼻にあたり、傾けにくい。 したがって、ちびちびとしかお酒が口の中に入ってきません。 香りはくくりの中に閉じ込められ、鼻で蓋をしているような状態。 香りに鼻を突っ込みながら、舌先で舐めているような味わい方です。

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