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執筆者の写真writer sannou.kaori

今、北海道の日本酒がアツい!新蔵「箱館醸蔵」のファーストタンクを飲んだ!

今年、北海道に新しい酒蔵「箱館醸蔵」が誕生した。いわゆる「道南エリア」に蔵を建設。今春から醸造をスタートした。


私は去年、応援購入型クラウドファンディングのMakuakeで知り、ファーストタンクの限定日本酒の購入ができるプロジェクトだったので、興奮してすぐに申し込んだ。

な、なんと、蔵の中に『箱館醸蔵』記念モニュメントとして、私の名前入りの木彫りプレートを掲載してもらう権利付きだ。


ファーストタンク、つまりその新蔵で最初に仕込んだタンクの酒ということ。そんな蔵の歴史に立ち会うような酒、飲める機会などなかなかない。


先月末、待ちに待った日本酒が到着!!(500ml×6本)!





うわ~、テンション上がる(笑)箱入りやし!!


銘柄は「郷宝(ごっほう)」。

北海道の酒造好適米である「吟風」と「彗星」の2種類を使っている。

それぞれの米で精米歩合違いの、純米吟醸(50%)、特別純米(55%)、純米酒(65%)の3種類、計6種類がセットになっていた。





これをいつ飲もうかと迷っていたのだが、2週間前に開栓。ちびちびと飲んで、一昨日ついになくなった。


いやー、美味しかった!

私は好きなタイプのお酒だ。

淡麗旨口」の酒を目指しているというだけあり、一言でいえばそういう味わい。

香りは控え目で、きれいな酸の存在感が強く、米の旨味の広がりもある。そしてキレがいい。

少し常温になってくると、ラムネみたいな余韻が後を引いて、「あー、これ好きだなぁ」と思う。


米違い、精米歩合違いでそれぞれ特徴はあるが、大きくは変わらない。

「吟風」と「彗星」の違いでいえば、「吟風」のほうが米の旨味が強い。「彗星」のほうがすっきりとしている。そういう米の特性もしっかり出ている。


量はそれほど造らないようだが、地元の米、水、風土を活かした酒を目指すという。その気持ちが「郷宝」という銘柄にも表れているようだ。地元の宝(米と水)で醸し、地元の人に飲まれ、地元の宝となるような酒でありたい。そんな想いが感じられる。


ちなみに、杜氏(製造責任者)は、「日本最北の酒蔵」と言われている道内の国稀酒造で杜氏を務めていた東谷浩樹さん


2018年のことになるが、国稀酒造にいた時に一度取材させていただいたことがある。社長も常務も東谷杜氏もみんな良い方たちで、取材前日は自社のお酒と地元の料理で盛大にもてなしてくださった。


印象的だったのは、「國稀 佳撰」という普通酒が妙においしかったこと。地元向けの安いお酒(確か900mlで800円くらいだったと思う)なのに、嫌な甘さもベタつきもなく、晩酌にいいなぁと思えるような酒だった。


翌日、蔵に行って現場を見て、その理由がわかった。東谷杜氏が吟醸酒だけでなく普通酒まで、すべての浸漬後の米の水分量を、赤外線水分計で毎日測定して記録し、酒質がぶれないように管理していたからだ。この杜氏さん、すごい人だなぁと思ったことを覚えている。


だから、箱館醸蔵の杜氏に就任されたと知り、そしてこのファーストタンクを飲み、美味しさに納得した。


北海道は、数年前に上川大雪酒造ができ、また新たに函館五稜乃蔵という会社が設立され、その会社が函館市内に新蔵を建設中だ。今年11月に稼働する予定だとか。


北海道の酒米「吟風」「彗星」「きたしずく」は本州でも人気が高く、使いたいという蔵が多い。酒米も日本酒も、今は北海道がアツい!

「郷宝」もこれから人気が出るのは間違いない。(今日HPを見たら、すでにSOLD OUT!)


美味しい日本酒を造る蔵ができるのは飲み手としてうれしいことだ。箱館醸蔵の今後が楽しみで仕方がない。

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