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執筆者の写真writer sannou.kaori

大人の楽しい遊び♪ 日本酒をブラインドで友人宅へ送ってみた。

遠方に住む友人とzoom飲み会をすることにした。

メンバーは私と夫、友人夫妻の4人。


単に飲んでしゃべるだけでなく、何か面白い企画ができないものかと考え、日本酒を1合ずつ5種類、小瓶に詰めて友人宅へ送った。





うちでも同じものを飲み、感想を言い合ったり、私が日本酒の解説をしたりして楽しもう、というものだ。

ブラインドにしたのは、「きき酒クイズ」をしたかったわけではなく、先入観を取り払いたかったから。


中身はこんなラインナップ。(左からA~E)





これが思っていた以上に盛り上がったのだ。

「これが一番好き」

「こっちが美味しい」

「これ、どんな味やったっけ?もう一回飲もう」

と、モニターの向こうで夢中になってあれこれ飲んでくれている友人夫妻の様子を見ていると、勝手に頬が緩んできた。


この1年、友人たちと顔を合わせて飲む機会がほとんどなくなったので、モニター越しとはいえ、こうやって気の置けない仲間と一緒にお酒を飲むのは楽しいなぁと改めて思った。


5時間も話し込んだ後、「今度はそっちも瓶に何かお酒詰めて送り返して~」と私。

すかさず夫が「(空気に触れると)酸化するから、なみなみお願いしまーす」と付け足して、わっと笑いが起こった。


そんな楽しくやさしい時間。

ちょっとした工夫で、まだまだおうち時間を楽しめそうだ。




【参考:送った日本酒の解説】


A:土井酒造場(静岡県) 「開運」無濾過純米

 良質な山田錦を原料米とし、あまり華やかな香りを出さない静岡酵母を使用。新酒の時季(冬春)しか飲めない無濾過の生酒なので、濃厚でありながらもピチピチとしたフレッシュ感と透明感が魅力。まさに「しぼりたて」の味わい。「開運」の中でも私が一番好きなお酒。(今年、同じものを一升瓶で3本空けた・・・)


B:日の丸醸造(秋田県) 「まんさくの花」純米 一度火入れ原酒

 全国の特約店にしか卸さない「巡米(じゅんまい)70」シリーズの1つ。「巡米」の文字通り「酒米を巡る」シリーズで、酒米以外の使用酵母などは同条件で仕込み、純粋に「米」の違いを楽しんでもらおうというコンセプト。「70」というのは精米歩合。

 このお酒は「星あかり」という酒米を使用。この米はとにかく硬いことが特徴。硬い米は溶けにくいので一般的にはあまり酒造り向きではないが、あえてこの米でチャレンジしているのが面白い。上手に造っているので、シャープで美しい酸味があり、後から甘みが感じられる。


C:山本酒造店(秋田県) 「山本」山廃純米 天杉

 昭和50年頃に秋田県米代川流域で伐採された樹齢200年を超える天然の秋田杉で製作した木桶で仕込んだお酒。近年、木桶仕込みをする蔵が増えてきているが、「天然秋田杉の木桶」で仕込んでいるのは全国でもここだけ。

 美山錦(精米歩合70%)の山廃純米。一般的に「山廃」というと、クセのある酒が多いが、とてもきれいに造られている。超軟水のためかまろやかなアタックで、余韻にはっきりと木桶のニュアンスが感じられる。


D:鹿野酒造(石川県) 「常きげん」純米大吟醸 生酒

 使用している原料米は「百万石乃白(ひゃくまんごくのしろ)」。11年の歳月をかけて開発された石川県オリジナルの酒造好適米で、令和元年から石川県内の蔵で使用され始めた。高精白に耐えられる(精米時の割れが少ない)ことが強みで、できた酒はスッキリときれいなことも特徴。

 このお酒はその酒米を48%まで磨いた純米大吟醸。ただ、生原酒なのでややとろみがあり、米の旨味・甘みがしっかり感じられる。きれいなのに、濃醇。これも鹿野酒造さんならでは。


E:上原酒造(滋賀県) 「不老泉」特別純米 中汲み 無濾過生原酒

 「不老泉」の特徴は、何と言っても「酵母無添加の山廃」であること。つまり、蔵の中に住みついた乳酸菌や酵母が自然に入り込むのを待ち、時間をかけて造る。よって、この蔵にしか出せない味となる。木製の甑で米を蒸し、搾るときも「木槽天秤搾り」という昔ながらの木の槽(ふね)で搾っている。個性的な酒のため好みは分かれるが、ハマった人は抜け出せない。

 今回は「中汲み(中取り)」と呼ばれる「搾ったお酒の真ん中の良い部分」だけを集めたお酒。原料米は滋賀県産山田錦。「不老泉」らしい酸味がクセになる。

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